●オンキョーの「GS-1」がフランスのHiFiによって選定されるジョセフ・レオン賞を受賞したとき、生まれるのが10年早すぎたといわれました。それはCDを初めとする伝送系のクオリティーがまだ充分でなく、「GS-1」のあたかも氷山のように海中深く没した隠れた可能性が認識され得なかったことについて語られているのです。
●「GS-1」は、強烈な個性をもって音楽を聴かせるタイプではなく、伝送系の情報をそのまま超高忠実度で再現することを目標に開発していますので、「GS-1」の音賞評価は組み合わせる機器や接続部品の再現能力に依存することは否めませんが、逆にそれだけに、超高級DAコンバーターやDCドライブ・アンプなど伝送系の質的向上によって「GS-1」の驚くべき再生能力が現実になってきました。早すぎた名器「GS-1」の隠された能力が再発見されるのは、実はこれからなのです。
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