1998.4.5
河内音頭 at COSMO TOWER(WTC)
大盛況&大成功
300人ぐらいかとの予想ははるか越えてやはり1,000人?
それぞれのグループ衣装や、各自工夫の衣装や仮装や工夫。何でもありの浪花パワー、そろいのいなせなはっぴ姿が、開始時間のだいぶん前から会場にぞろぞろ、迫力満点でした。同じ節回しなのに踊りはグループでまちまち、着物で優雅なふりをするグループ、軽やかにステップを踏むグループ。あまりに衣装がきらびやかなので、吹き抜けの3階から見下ろした会場は、うごめくマンダラ模様のようでした。
タイムドメインの感想
GS-1はすごい!それにマークレビンソン1200W/chのパワー
- すごい音があの大きな会場に隅々までいきわたる
- 殆どの人があの小さな(会場では小さい)スピーカーとは思わず、ホールのあちこちに埋め込まれたホールのスピーカーの音だと思っていたのは残念。誰だっ
てホームユースのあの小さなスピーカーだけとは言っても信じないでしょう。少なくとも普通のPAなら何本もスピーカーを投入しないとだめでしょうから。
いくらでかい音でもスコーンと通る
- 会場の2階・3階の吹き抜けは、どこから聴いても同じ音で満たされていまし
た。
- 会場中大きい音なのに、スピーカーのおいてあった階段まわりでの会話には影響なし。真横に立って話す声もきちんと聴こえる。これがGS-1のよいところ。あっちこっちからの音の反射で、スピーカーが(小さいので)どこにあるかわからない、見つけても音がでていないように感じられたとか...。
GS-1は怖い
- 音頭師の力量の差が如実に現れる。マイクから調整卓をとおるだけで、調整卓も音量を調整するだけだから。従来SRでは上手も下手もワンワンいってるだけで区別はつかなかった。達者上手にはシビレるシステムだが、歌はもとより、せりふまではっきりと聴きとれるなんて。
ステージが狭いので
- 音頭達は狭くとも高いところでやりたがった。モニターが足下に置けない。普通のSRスピーカーをバンドの両サイドにおいたので、ボリュームをちょっと上げるだけで近くのマイクに飛び込みハウリングを起こす。センターの音頭師に音が届かない。音頭師には会場に反射して遅れて帰るGS-1の音しか聞こえないので歌いにくかったようだ
- GS-1SRシステムには小型で足下における良質のモニターが必要。
途中でGS-1の頭が熱くなり、焦げ臭いのに気づいた。
- ネットワークに使ってあるセメント抵抗が焼けていた。
- キロワットパワーで何時間も鳴らすことは考えていなかった。
- SR用には抵抗のワット規格を一桁上げておく必要あり。
もっとでかいイベントもやってみたい!
河内音頭参加者者感想
- あのホールでいつもイベントを担当している人の話
ここではいつもSRに苦労していい音がしたことが無い。歌い手の声がそのまま聞こえる!近くタイムドメインを訪問させてください。
- 長年河内音頭のSRを専門にしている人の話。
どうしても低音がボコボコで踊りにくくなるので苦労していた。
- 音楽イベント経験者の話
- 大会場ではボーズやラムサでスタックを組むのが普通。それをホームユースのハイエンドアンプ1台とスピーカーでするなんて考えもつかない。
- 主催者の一人「エレキベースがサチって歪んでるでる様に聞こえるが?」
ばか言わんでください。ギターにディストーションかけてるんですよ。マークレビンソンもGS-1もサチッて歪むような事はありません(どこまでやればサチルんだろう?)。次のグループのエレキはベンチャーズばりにすごかった。ディストーションで迫力を出そうとするより、GS-1のどこまでも伸びるエネルギーですごい演奏で迫力を出すのが正解。
- 「GS-1」と「河内音頭」の取り合わせが良い。庶民的に音楽を楽しめる、タイムドメインのこういうところに好感が持てる。
現場担当者の感想のメール
河内音頭感想
「主に演奏者とのやりとりの中での感想」
何よりも残念なのは、演奏者自身にはあの音が聴けていないこと。モニターや楽器用アンプを聴いて音創りをしていたのでは先がない。
メイン(GS-1)の音が会場に鳴り渡るので演奏者には自分の音が取れないらしく、やたらとモニターのレベルを上げるよう言われたが、結局クォリティの差でいくらレベルを上げても負けていただろう。
キーボードやギターのプレイヤーは自分のアンプを使いたがった(上手い人はそんなことは言わなかった)が、それではメインからの音に太刀打ちできない。バランスが取れないものだから必要以上にレベルを上げてしまい音がつぶれていた。
その他、こちらの勉強不足から、演奏者の要望に十分応えられない部分は多々あったが、それ以上に演奏者自身の意識が変わらなければ、プレイ、SRを含めたトータルでのパフォーマンスの向上は望めないことを実感した。
もちろん、その前にもっと自分の勉強が必要だが。これは現場に出るよりほかに方法はないから、これからもどんどん出ていくことになるだろう。
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