AV village11月号
コイズミ無線・江川三郎公開講座リポート
村井裕弥
Yoshii9を超満員で試聴
【9月7日・木】20分前に行ったら、もう会場の半分くらい埋まってた!しかも、驚くことに知らない人(初参加者)ばかり。
こういう傾向は「販売店等で試聴しにくい注目の新製品」を扱うときによくあることなのだが、ここまで極端な日は初めてだ。だいたい、とどまることを知らず参加者が押し寄せる。おかげで(カリスマ店員)ミスター富士山は、椅子の調達に大わらわだ。(最後は、立ち見さえ不可能になった)
Yoshii9と由井啓之さんは、そんな大にぎわいの中で紹介された。8センチ径のフルレンジがてっぺんに付いた円柱。従来の音響理論では、全く考えられない構造体から飛び出す「聴いたことのない音」。
「要するに、フルレンジの良さなんでしょ」
「小口径フルレンジの良さなら、もう知ってるって。もちろん物足りなさも」
「ユニットが上を向いてるってことは、高域不足なんでしょ。その分うるさくないっていうだけなんじゃないの?」
「全指向型のスピーカーなら、昔パイオニアのを聴いたことあるし、ケンウッドのOMNIだって聴いている」
そんなことを考えてしまう(常識的な)読者に、ボクっはどんな言葉で語りかければいいのだろう。
「いいや。そんなんじゃないんだ。とにかく、聴いたことのない音がでる。柔らかくて、押しつけがましくなくて、情報量がすこぶる多くて」
ううん、駄目だ駄目だ。こんな表現じゃ。とても、Yoshii9の説明にならない。
とにかくボクは、イベントの真っ最中に迷わずYoshii9をオーダーしたのだ。
「一時でも早くお願いします。お金は即現金で払いますから」
これで、少しはボクたちのコーフンぶりが伝わるだろうか。詳しいレポートは、またYoshii9がウチに届いてからだ。(追伸 Yoshii9は、9月14日お昼前、わが家に配送された。どんな音が出たかは167頁参照)
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