主な注目点は以下の5点ですが、重要なのはプレーヤーと設置場所だけと言っても過言ではありません。
プレーヤー
TIMEDOMAIN miniから出てくる音には「くせ」がありません。そのためプレーヤーのキャラクタが出てしまうことが多いので、よいプレーヤーを使う必要があります。TIMEDOMAIN miniの入力端子はステレオミニピンプラグになっていることもありますが、たとえばCDプレーヤーを使用するつもりなら据え置きタイプものよりポータブルタイプのものをオススメします。
設置場所
TIMEDOMAIN miniは従来のスピーカーのように共振を利用しないので、設置する場所が低音再生に影響する場合があります。ですからしっかりした床の上に置くのが理想です。床には、カーペットや薄手のじゅうたんなどが敷いてあるとなおよいでしょう。これはスピーカーから出て床に反射して耳に届く音に対して効果があります。
床の上に置けない場合はしっかりした机や棚を選びます。そしてその机や棚の中でしっかりした場所(机の脚や棚の支えに近い部分など)に置きます。
スピーカーの周囲
TIMEDOMAIN miniから出た音は、直接耳に届く音とスピーカーの周囲の壁やインテリアで反射してリスナーに届く音があります。ですからスピーカーの周囲には壁やインテリアが極力少ない方がよいでしょう。ある程度音を重視するのであれば、スピーカーの周囲の小物を減らすと良いでしょう。
壁やインテリアがたたいてみてコツコツと言うようなしっかりしたものであればさほど気にすることはありません。ただしTIMEDOMAIN miniは後部に背圧(空気)を抜くための穴が開いていますのでその部分をふさがないようにしてください。
スピーカーの間隔
スピーカー間の距離は極端に広げる必要はありませんし(従来オーディオでは左右の音量差でステレオイメージを作っているので、リスナーの右と左に置かねばならなかった)、三角形の頂点で聴く必要もないので、音がいちばん良さそうな場所に置いてください。
ステレオ音像
より素晴らしいステレオイメージ(リアル・遠近・ピントしっかり)のためには、一次反射音(一度だけどこかに当たって耳に到達する音)がどの方向から来ているかを考え対策すれば良いでしょう。一次反射の中でも直接音の次に耳に到達する、時間的に直接音に非常に近接した音が音に悪い影響を与えます。
手のひらや座布団を使って自分の頭(耳)の周りであちこちの方向から来る反射音を遮断してみると、どの面に対策が必要か分りますが、おそらくTIMEDOMAIN miniの場合、その構造上床で反射してくる音であることが多いでしょうから机や棚の上に置くのであれば盤面の端ぎりぎり(ただし転落には十分注意してください)に置くとかで対策します。
パソコンなどと一緒に使う場合はどうしても机の上の、しかも奥の方に置くことが多いでしょうから、そのような場合スピーカーの手前に一枚ハンカチを置くだけでも机からの反射音を減らすことができますので効果的です。
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